cheburim’s blog

cheburimの日々のあれこれ

読み聞かせ『ゼラルダと人喰い鬼』

こんにちは

cheburimです。

 

小学校の読み聞かせボランティアとして

毎月1度読み聞かせに参加しています。

 

今月、選んだ本は

『ゼラルダと人喰い鬼』

作 ・絵 :トミー・ウンゲラー

訳: 田村隆一 ・麻生九美

出版社:評論社

 

2月は節分があったので

それにちなんで鬼のお話しにしました。

 

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出版社からの内容紹介は

森の少女ゼラルダは、お料理が大すき。

ある日、町へお使いにいくとちゅう

おそろしい人喰い鬼とばったり出あうが、

あんまり腹ぺこだった鬼はたおれてしまう。

かわいそうに思ったゼラルダは…。

すてきなお料理がいっぱい登場。

国際アンデルセン賞受賞作家の傑作絵本。

という絵本です。

 

担当したのは1年生のクラス

最初は人喰い鬼の様子を聞いて

少し怖そうな表情でしたが

素敵な面白い料理がたくさんでてくると 

目がキラキラしていました。

最後はハッピーエンドで

みんな喜んでいました。

 

感想も1年生らしいドキドキしたことや

よかったと思うことを発表してくました。

初めて聞いたお友だちがほとんどで

選んでよかったなと思いました。

 

 

ハッピーエンドで終わった絵本ですが

でも、実はこの続きがありそうです。

 

この本のいろいろな感想を読んだのですが

トミー・ウンゲラーならではの仕掛けが

あるというのです。

 

それは最後の絵、ネタバレっぽくなりますが

村人たちは平和な暮らしを取り戻して

人喰い鬼とゼラルダは結婚してたくさんの

子どもをうみ、しあわせに暮らしている。

そのことを描いてある最後の絵

子どものひとりがナイフとフォークを

後ろに隠しているのです。

 

この絵でみなさんどんな感じを受けるのか  

それぞれあるだろうなと思います。

 

ayabom(娘)はこの絵本が苦手です。

人喰い鬼だけでも怖いから

この最後の絵のことは話していません。

 

絵本はそれぞれの想像の世界を

膨らませ楽しむもの

ひとりひとり物語があると

思っています。

 

トミー・ウンゲラーは1931年

フランスのアルザス地方に生まれました。

天文時計の職人だった父親とは3歳で死別。

第2次世界大戦中の子ども時代はドイツ軍の

占領下で暮らすことを強いられました。

終戦後はヨーロッパを放浪し25歳の時に

ニューヨークへ渡り1957年に

『メロップスのわくわく大冒険』(評論社刊)

を発表して好評を得て、以降は絵本だけでなく

漫画や広告ポスターなど大人向けの作品でも

幅広く活躍しました。

その風刺と毒家の効いた作風は世界各国で

人気を集めています。

1998年度国際アンデルセン賞(画家紹介)など

多くの賞を受賞しています。

 

他の作品は

魔術師の弟子

月おとこ

ぼうし

すてきな3人組

などがあります。

 

また何か読んでみたいなと思います。